「太陽光発電に興味があるけど、悪い噂もあるしやめたほうがいいのかな?」
太陽光発電について調べると、得をしたって方もいるし、逆に損をしたっていう情報もありますよね。
安い買い物ではなく、設置したら10年以上の付き合いになるわけですから、太陽光発電を設置したほうがいいか迷う気持ちはすごく分かります。
ということで、この記事では、
「実際のところ、太陽光発電は設置するべきなのかどうか。」
について、太陽光発電の元営業マンの視点で解説していきます。
会社を辞めた今だからこそ言える「本音」で話していくので、ぜひ参考にしてください。
・太陽光発電の営業経験7年
・家庭用太陽光発電の月販の平均50棟
・太陽光発電の正しい情報を普及するために退職
Contents
太陽光発電はやめたほうがいいのか?【結論】
「太陽光発電はやめたほうがいいのか?それとも設置するべき?」
設置できる屋根があるなら、設置したほうがいいです。
ただし、
「訪問販売などを利用せず、大手の見積もりサイトを利用する。」
というのが条件です。
ということで、ここからは、
- 太陽光発電がやめたほうがいいと言われる理由
- 太陽光発電を設置するべき理由
- これから太陽光発電を始めるための道筋【重要ポイント】
上記の順番で話を進めていきます。
太陽光発電がやめたほうがいいと言われる理由
では、まずは太陽光発電を「やめたほうがいい」と言われる理由を見ていきましょう。
初期費用が高い
まず最初の理由は、「初期費用の高さ」です。
家庭用の太陽光発電の場合は、安くとも70万円〜、基本的には100万円前後が相場になります。
一般的に太陽光発電の利回りは10%前後だとされており、最初にかかった費用を回収するのに10年程度。
この数字は、他の投資と比較して優秀ですが、やはり高額なので本当に回収できるか不安に感じ、設置をためらう方も多いです。
ですが、最近の太陽光パネルには、
- 出力保証
- 製品保証
- 災害補償
- 施工保証
上記のような保証が無償で10年〜ほど付帯しているので、
信頼できる施工業者から綿密なシミュレーションを受けていれば問題ありません。
売電価格の減少
自宅の太陽光パネルで発電した電力を売ることでお金をもらえるFIT制度(固定価格買取制度)というものがあります。
しかし、このFIT制度により買い取ってもらえる電力の価格は年々下がっているのです。
※下図の緑線が家庭用
図のように、2015年が33円/kWhに対して、現在2023年では16円/kWhまで下がっています。
「昔と比べ、売電しても稼げなくなったからやめたほうがいい。」
と、思いそうですが間違いです。
確かに売電価格は下がっているのですが、それ以上に、
「昔よりも太陽光発電にかかる費用が安くなっている」
のです。
つまり、売電価格は下がっているけれど、その分太陽光発電を始めるハードルも下がっているから売電価格の低下は気にしなくていい、ということ。
施工不良のリスク
悪質な施工業者に依頼すると、雨漏りや電気系統のトラブルを引き起こす危険があります。
また、メーカーの基準と外れた施工により、保証対象外になってしまうリスクも。
悲しいですが利益優先で雑な工事をする施工業者が存在するのも事実です。
しかし、この問題は多くの施工実績を持つ信頼できる業者に依頼することで解決できるので安心してください。
太陽光発電詐欺の危険
「キャンペーン価格」
「〇〇棟限定の特別価格」
上記のような巧みなセールストークにより、相場よりも高額な費用を請求する太陽光発電詐欺が存在するのも、
太陽光発電をやめたほうがいい、と言われる理由の1つです。
このような詐欺の多くは訪問販売によるものであり、強引な営業マンのせいで太陽光発電のイメージが悪くなっています。
太陽光発電詐欺に引っかからないようにするには、
訪問販売での契約を絶対にしないこと。
これを守れば基本的には避けられます。
近隣トラブル
太陽光発電システムを設置する際には、設置する方角や周囲の建物状況によっては、太陽光が当たる際に反射光が発生し、近隣住民に迷惑をかける可能性があります。
実際に過去、「まぶしすぎる」「家の中が異常に暑くなる」といった理由で、住民が太陽光発電システム所有者を訴えたケースがありました。
このようなトラブルを回避するためには、事前に「専門業者に反射光シミュレーションを依頼する」「住んでいる地域の日射量を調べる」などの対策を行うことが重要です。
また、一般的には日射量の少ない北側は太陽光発電に向かないとされていますが、反射光が発生しやすい点からも、あまりソーラーパネルの設置には適していないことが考えられます。
太陽光発電を設置するべき理由
太陽光発電をやめたほうがいい、と言われる理由を解説しました。
しかし、私としては、
「太陽光発電は設置するべき」
というのが結論です。
理由は主に3つあります。
- 経済的なメリットがあるから
- 信頼できる施工業者に依頼すれば問題は起きないから
- 電力会社による電気代の値上げ対策になるから
経済的なメリットがあるから
1つ目の理由は、太陽光発電に経済的なメリットがあるからです。
単純に得をするから、太陽光発電は設置するべきなんですよね。
住宅用太陽光発電(10kW未満)の場合、初期費用を回収できるのに8〜10年ほど。
利回りとしては10%と、投資的には非常に優秀な数値です。
また、太陽光パネルの寿命は25年ほどなので、費用を回収した後の15年ほどは丸儲けになるわけ。
ただし、メンテナンス費やパネル以外の機器の交換費用などは発生する。
この「得をする理由」を実感しにくいとは思うのですが、太陽光発電の見積もりをするときは、
「エネがえる」などのようなシミュレーションソフトを用いて、お客様がどれくらい得をするのかを正確に計測できます。
もし、このシミュレーションによる数値があてになっていなければ、今ごろ太陽光発電を購入したお客様が集団訴訟を起こしているわけです。
というか、そもそもお得でなければ、これだけ世界的に太陽光発電が普及していません。
太陽光発電に対してネガティブなイメージを持たれる主な原因は、
一部の訪問販売などの「悪質な業者のせい」なのです…。
「お得だよ!」っていう自信がない商品なら、無料で見積もりなんてしませんからね。
信頼できる施工業者に依頼すれば問題は起きないから
先ほど、太陽光発電をやめたほうがいい、と言われる理由を紹介しました。
しかし、懸念されている問題のほとんどは、
信頼性の低い施工業者に依頼してしまった。
という結果として起きることです。
例えば、訪問販売による太陽光発電は特に危険でしょう。
なぜなら、基本的に訪問販売の営業では人件費のコストの分、太陽光発電の価格に上乗せされているからです。
また、無茶な営業成績を求められた結果、お客様に対してデメリットなどを隠して契約を迫ることもあります。
実際に私が太陽光発電による相談を受けた際、トラブルの元になったのはほとんどが訪問販売の事業者でした…。
電力会社による電気代の値上げ対策になるから
太陽光発電を設置するべき1番の理由は、
「電力会社による電気代の値上げ対策になるから」
です。
既に実感されていると思いますが、ウクライナ情勢の変化により全国的に電気代の高騰が続いています。
また、2023年10月から開始されるインボイスでも、電力会社の値上げが行われる可能性が高いです。
>>インボイス導入で電気代がさらに上がる? 資源エネルギー庁の省令案が物議|ITmedia
このような電気代の高騰が止まらない中で、太陽光発電で自宅の電力を賄うことができれば、
電気代がどれだけ高騰しても、被害を最小限に抑えられるのです。
これから太陽光発電を始めるための道筋【重要ポイント】
ここまで、太陽光発電に対する不安を解消し、設置するべきメリットなどについて解説してきました。
そこで気になるのが、
「じゃあ、具体的にどうやって購入すれば損せずお得に購入できるの?」
っていうことですよね。
私がもっともオススメする方法が、
ネットで「大手の見積もりサイト」を利用すること。
まず、太陽光発電を依頼する施工業者を選ぶ際に重要なことは、
- 実績が豊富にあるかどうか
- 信頼性が高いか
- 複数の見積もりを比較できるか
この3つを中心に施工業者を選ぶ必要があります。
そして、上記3つを満たすのが大手の見積もりサイトになるわけです。
おまけ情報として、見積もりサイトに依頼した後、さらに安くできる方法を伝授します。
- まずは見積もりサイトに登録(嘘情報はNG)
- 見積もりを出してもらった施工店に減額してもらえるか相談する
- 安さ、説明の丁寧さを考慮して、納得できる施工店を選択
- 使える補助金がないか相談
- 補助金があれば、代行申請を必ず依頼して契約
どちらも30秒でサクッと依頼できますよ。
太陽光発電の見積もりサイトの補足
先ほど太陽光発電の見積もりサイトを紹介しましたが、
どのようなサービス、特徴があるのか分からないと思うので解説しようと思います。
まず、それぞれに共通する特徴としては、
- 完全無料で見積もりしてもらえる
- 全国対応、200社以上の施工業社が登録してある
- 強引な勧誘がない
- 悪質な業者を排除する制度がある
- オンラインでやり取りが完結する
- とりあえず見積もりだけでもOK
上記の点です。
見積もりサイト①:ソーラーパートナーズ
ソーラーパートナーズの特徴は、紹介する施工業者を厳選している点です。
施工業社の審査基準を具体的に言うと、
- 販売、施工、アフターフォローを自社で一貫している
- 複数の機器メーカーを提案できる
- 施工実績が100棟以上
- メーカー保証、工事保証に対応
- 建築関連法、消費税法に対する違反が過去にない
- 現場経験5年以上の監督が在籍
- 第二種電気工事士以上の資格保持者が在籍
上記をクリアしなければ、ソーラーパートナーズに登録できません。
また、強引に契約を迫ったり、口コミの悪い施工業社に対しては、イエローカード制度を設けて悪質な業者を徹底排除する方針になっています。
ですから、ソーラーパートナーズに在籍している施工業社は、厳しい審査基準を乗り越え、さらに良質な施工を続けている業者のみ、ということです。
それを抑制されているのは素晴らしい!
そして、ソーラーパートナーズには専門のソーラーアドバイザーが在籍しているので、
見積もりの際に不安があったらすぐに相談できるのもいいですね。
見積もりサイト②:タイナビ
タイナビの特徴は、利用者の多さです。
太陽光発電の見積もりサイトの中でも最大規模であり、累計利用者が100万人を突破しています。
しかも、顧客満足度が98%という脅威の数字。
ソーラーパートナーズよりも在籍している施工業社の数が多く、また優良な施工業社のみが残るようにペナルティ制度も充実しています。
「料金や提案内容に満足できないなら、遠慮なくお断りください。」
という言葉をホームページで明言しており、自信の高さがうかがえます。
ちなみに、ソーラーパートナーズと比べてタイナビの方が多く見積もりを出してくれるのも特徴ですね。
後日、電話もしくはメールが来るので覚えておきましょう。
まとめ:太陽光発電は施工業社選びを間違えなければ問題なし
最後に本記事の内容をまとめますね。
太陽光発電がやめたほうがいい、と言われる理由は下記の通りです。
- 初期費用が高い
- 売電価格が減少している
- 施工不良のリスクがある
- 太陽光発電詐欺の危険がある
- 近隣トラブルが起きる危険がある
まず、売電価格に関しては、同じように太陽光発電にかかる費用が安くなっているので相殺されるため問題なし。
それ以外の理由に関しては、一部の訪問販売などの悪質な施工業社に依頼しなければ起きない問題なので大丈夫。
そして、太陽光発電を設置するべき理由としては、
- 経済的なメリットがあるから
- 信頼できる施工業者に依頼すれば問題は起きないから
- 電力会社による電気代の値上げ対策になるから
上記のようになります。
これらを踏まえて、太陽光発電で損せずお得に設置するために必ず大手の見積もりサイトに登録すること。
まずは、この2サイトに登録し、出来るだけ多くの見積もりを出してもらいましょう。
そうすることで、自身の家に設置するときの相場感などを知ることができます。
不明な点があれば、ガンガン質問し納得できれば契約すればいいし、
納得できなかったら契約しなくてもいい。
最後の最後に、太陽光発電の見積もりをお得にしてもらう秘訣をコッソリ紹介。
太陽光発電の見積もりは、複数の施工業社を競わせて費用を安くしていくのがコツ。
つまり、先ほど紹介した2サイトの両方に登録し、
って感じで値切るのが重要です。
- ソーラーパートナーズ…厳選された施工業者のみ紹介
- タイナビ…登録されている施工業者数No1