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太陽光発電

太陽光発電で後悔する原因と対策を解説

太陽光発電を設置した後に後悔しないためには、事前にしっかりと知識を身につける必要があります。

適切な知識があれば、甘い話に惑わされる心配もなくなりますし、設置に失敗する可能性も大幅に減らすことができます。

この記事では、周囲への配慮や設置業者の選び方、情報収集の方法など、太陽光発電を導入する前に覚えておきたい知識を解説しています。

もしも太陽光発電の導入に不安を感じている場合は、この記事を参考にしてみると良いでしょう。

太陽光発電で後悔するときによくある原因

まずは、どんな場面で太陽光発電を導入して後悔するのか、紹介していきます。

価格が予想よりも高かった

太陽光発電に限らず、何かを買うときに一般的な価格帯を知らずに購入すると、後悔することが多くなります。太陽光発電は高額な買い物になるため、購入前に相場を把握することが重要です。

ただ、価格だけで商品を判断すると、高価でもコストパフォーマンスが悪かったり、安価な商品でも故障リスクが高かったりと、後悔の原因になることがあります。

実際に、複数のメーカーから見積もりを取り、比較してから最適な価格の商品を選ぶと良いでしょう。相場よりも明らかに安い商品や高価な商品には注意が必要です。

発電量が少ない

太陽光発電を設置したにもかかわらず、発電量が足りないというケースがあります。

発電量が足りない場合は、従来通りに電力会社から購入する必要があるため、節約につながらず、後悔する人もいます。発電量のシミュレーションは、太陽光発電を購入する前にしっかりと行うことが大切です。

一般的に、1日あたりの発電量は平均して1kWあたり2.5kWh〜3.8kWhになります。天候によって異なりますが、1か月の総発電量は大体80〜120kWh/kWになります。

業者選びを間違った

太陽光発電の導入が注目されるようになってから、悪質な販売業者に騙されるケースが増えています。

高額な取引や粗悪品の販売、または強引な契約勧誘などが報告されており、怪しいと感じた場合ははっきりと断ることが必要です。

また、太陽光発電について不勉強な業者を選んでしまうと、施工後の問題や近隣トラブルの原因になることがあります。したがって、業者選びでは、実績のある会社で、事前の相談やアフターフォローがある会社に依頼することをお勧めします。

太陽光発電システムの保証期間は、少なくとも10年とされています。さらに、優れたアフターフォローを提供している信頼できる業者を選ぶことで、長期間にわたって安心して利用することができます。

もし何か不具合があった場合、迅速に対応してもらえる窓口があることも重要です。

近隣トラブルになった

太陽光発電の設置において、自宅では問題がなくても、近隣に迷惑をかけることがある場合があります。

快適なシステムを導入しても、近隣トラブルが続くため、後悔する人もいます。太陽光発電のソーラーパネルは、設置角度によって近隣の住宅の窓に反射してトラブルになることがあります。

太陽光発電の発電量を確保するためには、理想的な位置に設置することが必要ですが、近隣に与える影響についても考慮する必要があります。また、パワーコンディショナーの音が騒音としてクレームが付く場合もあります。

パワーコンディショナーの設置箇所は、近隣の住宅環境に合わせて考慮することが必要です。

これらの問題が発生する原因の1つは、基礎知識不足の業者に依頼してしまうことなどであるため、業者選びには注意が必要です。

蓄電池を知らなかった

蓄電池について後悔する人には、買わなくて後悔する人と買って後悔する人の2つのパターンがあります。

蓄電池を購入したが、上手く活用できずに後悔する人や、もっと便利になるはずだったと後悔する人など、知識不足が理由のパターンです。

太陽光発電の仕組みを知らずに蓄電池を買った場合、節約や売電収入といったメリットを活かすことができず、後悔する人もいます。

蓄電池は、太陽光発電と一緒に購入することで最も有用になります。

太陽光発電と蓄電池をセットで活用することで、充電と放電を繰り返すことができ、停電や災害時にも蓄電池に貯めた電力を利用することができます。

ただし、ライフスタイルや電気料金プランによっては、必ずしも蓄電池が必要というわけではありません。必要ない場合もあります。

蓄電池を購入することを検討する場合、予算や設置スペースが確保でき、導入効果が見込める場合には購入することをおすすめします。

初期費用がかかるため、蓄電池のメリットを十分に理解してから検討することが大切です。

太陽光発電で後悔しないための対策

では、太陽光発電で後悔しないためにはどのような対策をすればいいのか、を解説していきます。

太陽光発電の基本的な知識を身につける

「太陽光発電を設置すれば簡単に利益が出る」

という話を聞くことがありますが、そうした勧めに乗って思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるため、太陽光発電に関する予備知識を身につけることが重要です。

設置可能な容量には制限があることや、大規模な設備を設置すれば初期費用が高くつく反面、発電効率が高いことなどを把握しておくことが必要になります。

また、設置スペースや経済的な余裕などを考慮して、必要な機器についても最低限の確認を行う必要があるでしょう。

複数の業者で比較する場合は長期的に考える

太陽光発電システムの設置においては、複数の業者から見積もりを取得することが有効な手段のひとつです。ただし、設置費用には業者によって幅があるため、平均的な相場や適正価格を見極めるのは困難です。また、機能性を無視して本体価格を抑えた見積もりを提示する業者も少なくありません。そのため、見積もりを依頼する際には、価格面よりも内訳やサポートなどの内容を重視することが重要です。

見積もり依頼時には、詳細な要望や希望を記載することがスムーズな進行につながります。また、気になる点や疑問点については積極的に質問し、納得できない場合は急いで契約することは避け、検討期間を設けることが重要です。

太陽光発電システムは、長期間使用することを前提とした設備であるため、価格だけで判断してしまうと後悔することになりかねません。長期的な視点で安全性や安心感を考慮し、しっかりと比較検討することが必要です。

初期費用だけでなくランニングコストも想定する

太陽光発電システムを設置した後も、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

定期点検は4年ごとに実施することが推奨されていますが、費用がかかる場合もあるので確認しなければいけません。

また、パネルやパワーコンディショナの劣化により、交換が必要になることもあります。太陽光発電システムの法定耐用年数は17年ですが、実際の寿命は30年を超えることもあります。一部メーカーは25年の保証をつけているケースもあります。

定期的なメンテナンスによってトラブルを回避し、長期的に太陽光発電を利用していくことが節電や収益を維持する秘訣です。信頼できる業者に依頼し、長く良好な状態を保ちましょう。

保証内容も吟味する

一般的に、太陽光発電の設置業者は、太陽光発電システムのメーカーのトレーニングを受け、認定された専門家です。

そのため、太陽光発電の販売から設置、サポートまでを一貫して引き受けることが一般的です。

また、保証についても同様で、多くの設置業者がメーカー保証と付帯保証を包括的に扱っています。

自分が必要とする保証を提供しているか、そしてその内容に見合った価格で提供しているかを確認することも重要なポイントです。

太陽光発電で後悔しないための業者選び

では、実際に太陽光発電を設置してもらう業者を選ぶにはどうすればいいのか、を解説していきます。

施工実績が豊富な業者を選ぶ

ソーラーパネルは、通常10年以上の長期間使用されるものです。

技術力の低い業者に依頼すると、将来的に問題が発生する可能性があります。

そのため、設置業者を選ぶ際には、施工実績の豊富な業者を選ぶようにしましょう。Webサイトを確認したり、担当者に問い合わせたりして、実績を確認することをおすすめします。

安心できる実績の目安としては、100棟以上の施工実績がある業者を選ぶと良いでしょう。

正規の資格を持った業者を選ぶ

設置業者を選ぶ際には、正規の資格を持った業者を選ぶことが重要です。

具体的には、「施工ID」と「電気工事士」の資格が必要となります。

太陽光パネルの設置には、各メーカーが発行する施工IDが必要となり、多くの施工IDを取得している業者は、選択肢が広がるだけでなく、実績も豊富な傾向にあります。

さらに、設置業者は「電気工事士」の資格の取得も必要です。

しかし、悪徳業者の場合は資格を持っていない可能性もあるため、確認することが重要になります。

保証内容やアフターサービスが充実している業者を選ぶ

太陽光発電は、「買って終わり」というわけではありません。設置業者とは、10年から30年程度の長期的な関係性が生まれる可能性があります。

通常、太陽光発電には10年の保証期間が付帯しており、この期間内に修理が必要な場合は無料で行ってもらえます。

ただし、業者によってサポート内容が大きく異なることがあります。

そのため、複数の業者を比較する際には、保証期間やアフターサービスの内容も確認しておくことが重要です。

不明点をしっかり説明してくれる業者を選ぶ

太陽光発電に関することは難しく、理解できないことがたくさんあるかもしれませんが、担当者と話すときには、積極的に質問することをおすすめします。

質問することで、業者の知識レベルを確認することができます。

質問の際には、具体的に答えてくれるかどうかと、わかりやすく説明してくれるかどうかに注目して聞いてみてください。

これは、業者の真摯な姿勢をチェックするための指標の一つになります。

自社施工の販売施工業者を選ぶ

多くの販売施工業者は、実際の取り付け作業を委託先の業者に任せることが一般的ですが、中には自社でワンストップで販売から設置まで行う業者もあります。

その数は少ないですが、自社施工してくれる業者は安心感があります。

自社施工業者に頼むことで、以下のメリットが得られます。

・最後まで責任を持って施工してくれる
・連携が取れているので作業がスムーズに進む
・設置業者への中間手数料がないため、費用が安い
・最初から最後まで同じ担当者が対応してくれる

上記のような理由から、できるだけ自社施工業者を選ぶことをおすすめします。

まとめ

この記事では、太陽光発電の設置業者の選び方を解説しました。

設置業者を選ぶことは、太陽光発電に関心のある人にとって最も重要なことです。

決定する前に複数の会社を比較するようにしてください。

1つの見積もりだけを基に業者を選ぶことはおすすめできません。

2〜3社でも構いません。業者を比較することで悪質な業者を見分け、無駄な高額な費用を払うことを避けることができます。

1つの見積もりだけで決めてしまうと、「よく調べたら数十万円安く設置できたのに…」と後悔することがあるかもしれません。

本記事を参考にして、太陽光発電の導入で後悔しないように、しっかりと対策をしましょう。